不動産

さくらい

持ち運び等ができる動産に対して、不動産は土地や建物のことをいいます。似た言葉にお寺などにある不動尊がありますが、私は小さい頃はふどうさん?ふどうそん?何のこと?といった感じで何もよく分かっていませんでしたが、そんな人は私だけでしょうか??

事務員さん

さすがに先生だけじゃないでしょうか、、(笑)

さくらい

そうですか、私だけでしょうかね、、(苦笑)不動産は土地やその定着物という概念であって、不動尊は不動明王さまで、密教の根本尊であり、大日如来の化身であるともいわれていて、大本の宇宙を表す概念を目に見える形に表したといったところでしょうか。
さてさて、それはさておき、私がこの業界に入ってからブック式の登記簿からコンピュータ化へ移行し、オンライン申請が導入され、すさまじい勢いでテクノロジーの進化に伴う変化が起きているように感じます。
不動産は、土地と建物は別個のものとして扱われていて、登記情報もそれぞれ別個になっています。

事務員さん

登記情報については、手数料を支払えば誰でも見ることができて、個人情報の宝庫だって聞いたことがありますよ。

さくらい

そうですね。不動産については、取引金額も大きいこともあり、取引の安全を個人情報よりも優先しているといったところでしょうか。不動産の持ち主の住所や氏名から、権利取得の変遷、借入額なんかもオープンになっていますからね。だけど、こういった情報がなければ、私どもの仕事も成り立たないですから、ありがたいですね。

事務員さん

ところで、不動産の登記ってしないといけないんですか?

さくらい

不動産の登記情報には、表題部と権利部に分かれていて、表題部に関しては報告的な登記に関しては登記する義務があります。分筆などの創設的な登記に関しては登記によって効力が生じるという側面があるため義務という概念がありませんね。
権利部の登記に関しては、基本的には義務ではなかったのですが、令和6年4月から相続登記については義務化となりました。それまでは、売買で所有権を移転したり、融資を受けて抵当権を設定したりするのに、登記をしなければ実体上の動きが得られないようなものに関しては、その動きに合わせて登記はされていましたが、相続登記等が長期間放置され、結果として円滑な取引に支障が出るようになってきたこともあり、相続登記や住所の変更登記は義務化になる法改正がされました。

事務員さん

そうなんですね。相続登記とか、放置していると相続人がどんどん増えてしまって手続きをするのが大変になってしまいそうですよね。

さくらい

そうなんです、、昔先代が購入した田舎の土地とか、私道とかの名義が残ってしまっていると、相続登記の費用で費用倒れしてしまうので、放置する傾向にあったのですが、時間が経てば経つほどもっと手間と費用がかかることになり、さらに今回の法改正により過料の制裁がくるような事態にもなりかねないので、相続登記未了土地に関してはなるべく早めに手続きをした方がよいかと思います。
世の中の流れにしたがって、法改正もどんどんされていくので、最新の情報を仕入れて、置いていかれないようにアンテナを張っておきたいと思っています!

事務員さん

ところで、冒頭の写真は法隆寺の夢殿ですよね?

さくらい

よく知っていますね!法隆寺は聖徳太子によって607年に創建された寺院で、世界最古の木造建築が数多く残っているといわれていますよね。こちらも建物なので不動産ですよ。現在の木造建築は20年~30年くらいで建て替えするのが多いのに、何百年ともつ木造建築って、当時の技術の高さがうかがい知れますよね。
修学旅行で行ったかどうかも定かではないので、近いうちに訪れたいと思っています!

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